最近、若者を中心として闇バイトに加担してしまうケースが後を絶ちません。
春は転居や進学などで新しい生活が始まりますが、思いもよらないトラブルに巻き込まれることもあります。
闇バイトなどに「加担しない、させない」ために、しっかりと知識を持っておきましょう。
【ケース1】「闇バイト」で犯罪に!?
SNS上では「闇バイト」等の名称で、高齢者などから金品を受け取る「受け子」や、
金融機関等で現金を引き出す「出し子」など、特殊詐欺の実行役が募集されていることがあります。
SNSに記載されている「高額報酬・短時間・手軽」、などの魅力的な条件が提示されていても、絶対に連絡を取ってはいけません。
これらはれっきとした犯罪行為です。
一度でもかかわると、逮捕されるまで犯罪組織の「捨て駒」として利用され続け、自分の人生を台無しにします。
【ケース2】名義を貸すだけ?「名義貸し」が犯罪に?
他人の契約のために自分の名義を貸すことを名義貸しといいます。
アルバイトの募集に見せかけて、報酬と引き換えに携帯電話等契約の名義貸しを頼まれても、絶対に貸してはいけません。
携帯電話等の端末代金や利用料金の支払い義務は、契約名義人が負います。
また、自分名義の携帯電話等を無断で譲渡して報酬を得ることは法律で禁止されているほか、
特殊詐欺などの犯罪に利用された場合、加担したとして罪に問われる可能性があります。
【ケース3】「荷物転送」「荷物代行」でトラブル
「送られてきた荷物を転送するだけで報酬がもらえる」というアルバイトも大変危険です。
「アルバイトを始めるために必要」などと言われて運転免許証や健康保険証などの画像を送ると、
悪用されて知らないうちに自分名義の携帯電話等が勝手に契約されます。
そして、不正に契約された携帯電話等が自分の住所に届き、中身を確認しないまま転送すると、犯罪に利用される可能性があります。
また、解約金や高額な端末代金を支払わなければならない状況になることもあります。
【トラブルにあわないために】
・保護者の方は、お子様が与えてない高額な金品を持っていたり、夜遅く頻繁に出掛けるなど不審な行動がある場合は、
闇バイト等に加担している可能性があります。
お子様の様子をよく見守り、疑わしい場合は警察に相談しましょう。
・簡単にお金を稼ぐ方法はありません!怪しい誘いには絶対に応じないでください!
・運転免許証や健康保険証の画像など、個人情報を他人に送るのは危険です。
「家族に危害を加える」や「自宅に押し掛ける」等の脅迫を受け、犯罪グループから抜けられなくなるケースもあるので、
求められても、絶対に送らないようにしましょう。